こんにちは、スタッフFです。7月最後の週末、夏真っ盛りの信州方面に一泊でバイクパッキングに出掛けてきました。主目的は「きゃんつー集い」という友人が主催する集まりに参加する事。昨年初めて参加した際に個人のブログで書いた記録を載せておきますので、詳しい事はそちらに任せて書き進めたいと思います。
輪行を解除し、まずは里の田園の中を快走していきます。既に標高は1000m、陽射しは応えますが時折山から吹き下ろす風が心地良いものです。同行者に土地勘があったのでルートはお任せ、走り易い道を繋いでくれました。お互いカメラを携えているので少し進んでは撮影の繰り返し、行程には余裕があるので「信州の夏」を満喫しつつ、存分に写真に収めていきました。
今回走ったエリアは縄文時代の遺跡が数多く残っているとの事で、途中資料館に立ち寄ったりもしました。屋外に再現された竪穴式住居や採集された物品の数々など興味深い展示でした。知らない土地を走ったり歩く時は、その場所に対する知見を得たり自分自身の生活との繋がりを見付けられると、解像度が高まってアクテビティに旨みが増しますね。
昼食や買い出しを済ませ行程も後半戦、標高700m分をゴンドラでワープします。冬場はスキー、今時期はハイキングやMTBコース向けの設備ですが、ツーリング用途でも利用は可能とのこと、さながら渡し船ですね。当初はこの地点まで自走で上がろうと思っていたのですが、窓から見下ろす里の景色の小ささを目にしてゴンドラ利用に切り替えて正解だなと思いました。
目的のサイトまでは降り基調で人も車も居ないダブルトラックの林道を走っていきます。締まったグラベルのダウンヒル、積載がなければもう少しハッチャケたかったのですが、不確定要素も多いのでじっくり味わいました。周囲には他にも里まで降りられるルートがあるので、ゴンドラで標高を稼ぎ林道の降りだけを楽しむ罪深いサイクリングが出来るな、と悪知恵が働きます。
心地好いライドを楽しみ切り陽が傾き始める頃に無事到着です。既に宴卓が整いつつあったので荷解きを急ぎます。腰を下ろしてホッと一息、気の置けない仲間たちとの他愛もない会話が弾みます。
自炊の献立は直近の山行で具合が良かったものをアレンジ、更に生野菜のお裾分けがあったので豪勢になりました。
さてここで今回の就寝セットの紹介兼備忘録です。幕はいつも通りステラリッジ2型をファストピッチ運用にて。当初は展開するつもりではなかったのですが、夜半に雨が降り始め設営…しかし通り雨だったようで完了する頃には止んでいました。
寝具としてはイスカのシュラフカバーとウォームアップ兼パジャマに上下ジオラインL.W.を組み合わせました。インナーシーツ的な用途とそれ以外の諸々を兼ねられるのでアリですね。サイトが土or草で柔らかいのが分かっていたのでマット類も省いてしまいました。
そして注目は新顔「バグプルーフ スリーピングネット」自立式の蚊帳でシュラフなどに被せてセーフティゾーンを確保できます。裾は絞りが付いているので寝返りが多い自分でも一晩ズレる事なく快適に使用できました。そしてこの蚊帳、体育座りなら成人男性でもすっぽり収まってしまいます。実際にやると見た目が滑稽なのもあり、ふざけていると思われるのですが、虫に集られがちな自分にとっては超重要。登山などの小休止で被れば心置き無く休憩しつつ中で飲食も出来ますね。3シーズンは日帰りでも何でもとりあえず携行し、必要なら即展開となりそうです。
2日目は早々に撤収しグループでの走行、里に降りるまでの林道探索を堪能しました。標高を下げるごとに気温が高くなり未舗装が荒れた舗装に、やがて「車道」然とした道になってきたら林道も終盤、林間部を抜けパッと視界が開けた瞬間は最高に気持ちが良いですね。喜びも束の間、夏の陽射しが容赦なく降り注ぎます。日々空調の効いた屋内で生活している時間のほうが長い自分には応えます。もう一本走りたい道があったものの断念し離脱。温泉に吸い込まれ楽しい旅も最終盤です。温泉から輪行駅までは今回唯一の単独走だったので、旅の終わりを惜しみつつじっくり味わいました。
最後に、走行中のオンボード映像もYouTubeにアップしていますので良ければご覧ください。それでは。