こんにちは、セカンドギア店長の SHOW-YA です。
少し前の話ですが、定休日を利用しスタッフのF君と5月24日-25日で雲取山に登ってまいりました。買い取り査定に追われてなかなかブログを書く時間がとれず随分と間が空いてしまったのですが、ようやく多少の余裕が出てまいりましたので、今更ながらここに筆を取った次第であります。
一日目:鴨沢登山口 ⇒ 七ツ石小屋 ⇒ 七ツ石山 ⇒ 奥多摩小屋跡地 ⇒ 小雲取山 ⇒ 雲取山 ⇒ 雲取山荘(泊)
二日目:雲取山荘 ⇒ 雲取山 ⇒ 小雲取山 ⇒ 奥多摩小屋跡地 ⇒ 七ツ石山 ⇒ 七ツ石小屋 ⇒ 鴨沢登山口
今回の山行は、現在弊社にて開発中のオリジナル製品のテストを兼ねております。前回の塔ノ岳日帰りハイクでは小型の25リットルザックを、今回の雲取山テント泊では中型の35リットルザックをそれぞれ試して参りました。それぞれのインプレッションはローンチの際に詳しくご案内させて頂きますが、必要十分+αの『機能性』、ギアとしてガンガンお使い頂ける『堅牢性』、そしてお手にとって頂きやすい『コストパフォーマンス』と、自信をもってオススメさせて頂ける製品に仕上がっております。最初の仄めかしから遅れに遅れてしまいましたが、今秋にはご披露させて頂けるかと思います。また、吉祥寺のアウトドアイベントでの即売会なども予定しておりますので、ご期待下さいませ。
さて、今回 SHOW-YA には製品テストと同じくらい重要な目的がもうひとつありました。それは、コット(簡易ベッド)『HELINOX ライトコット』×フロアレスシェルター『FREELIGHT Mガイドヒマラヤ』の組み合わせによるオーバーナイトハイクを試みること。増大する『運搬負荷』とそれにより得られる『快適性』、この絶望的な二律背反を高い次元で両立させることは可能なのか?一度気になってしまったからには、どうして試さずにおられようか。果たして SHOW-YA は無事に自己満足を得られるのか、はたまた好奇心 SHOW-YA を殺す結果となるか。ご期待下さい。
※関連記事『店長の SHOW-YA は ヘリノックス の ライトコット を使って 山岳テント泊 を試みたい!』はこちらからどうぞ→■
※その他の【カンパニーハイク】シリーズはこちらからどうぞ→■
それでは、鴨沢登山口からスタートです。
気持ちの良いトレイル。踏まれまくっていてとても歩きやすい。
雲取山といえば東京都最高峰であり日本百名山の一座としても名高く、最近では人気コミック&アニメ『鬼滅の刃』の主人公『竈門炭治郎』の故郷として、ハイカー以外にも一躍有名になりました。
炭治郎の実家です。
『いつもお世話になってます。』 ご挨拶にあがりましたがご不在のようです。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
絶え間なく虫にたかられて阿波おどり状態になるFくん。若くて代謝が良いからかな?おっさんにはほとんどたからない。嬉しいような悲しいような。
七ツ石小屋に到着。雰囲気の良いかわいい山小屋。
テント場もいい感じ。ここでのんびりするだけでも楽しそうだ。トイレも清潔でしたよ。
Fくん『店長、ビールはまだ早いっす』
SHOW-YA『…🤤』
たっぷり休息を取って行動再開。平将門が昔なんやかんやした祠です。たぶんパワースポットです。
七ツ石山頭頂!休憩もそこそこに歩を進める。
避難小屋から程なくして雲取山山頂に到着!あいにくの曇り空で展望なし。
駆けつけ一杯!カンパーイ!
サクッと設営!SHOW-YAはFreelightの『Mガイド ヒマラヤ』、Fくんはモンベルの『ステラリッジ2型』をファストピッチ運用で。
さて、ヘリノックスのライトコットを組み立てて…
・ヘリノックス ライトコット: 約1200g
・フリーライト Mガイド・ヒマラヤ: 約540g
・シートゥーサミット ナノモスキートネット・シングル: 約80g
・SOL エマージェンシーブランケット: 約80g
・モンベル ダウンマルチブランケット#5:約360g
・モンベル U.L.コンフォートシステムピロー:約60g
なんて贅沢な寝室。モスキートネットなんて、まるで王侯貴族のベッドの天蓋じゃないか。結果から申し上げると、かつてないほどに朝までぐっすり快眠。翌日は元気いっぱい充電100%で活動することができました。大成功と言って良い結果です。
SOLのエマージェンシーシートのセッティングについて。コット本体にポールを通してからエマージェンシーシート巻き付けて、その上からコットの足をはめ込む、という手順。こうすることで単純にシートがコットに固定されるため、ズレることがなく安心して寝返りをうつことができる。また、コットの表面と裏面の2箇所に断熱層が出来るし、気密性が向上することで内部の空気も逃げづらくなるので、3シーズンマット程度の保温性は確保できているように思う。ちなみにパリパリ音もほとんどしないし、シートに伸縮性があるためコットの寝心地も阻害ざれない。ただし、コットの足のクリップで挟み込んだ部分は高い確率で小穴が空く点には注意。試してないけど、100円ショップの銀シートでも十分かもね。
SHOW-YAの晩ごはん。カレーメシ、ボイルしたベーコン山盛り、持参したコストコビール。
Fくんの晩ごはん。具だくさんスープパスタ、モンベルのガパオリゾッタ。
腹いっぱいになったので小休止…のハズが、いつのまにかマジ寝に入るFくん。まだ5時だぞぉ。
ひとりで暇なので、山小屋でビールを買い足し、コットでゴロゴロしながらチルアウト。贅の極みですな。
そうこうしているうちに暮れ始めました。本格的にすることがない。素直におやすみなさーい。
フリーライトのMシェルターにはギアラックや小物入れ等はありません。ポールのグリップあたりをショックコード(ゴム紐)で繋いでやると、小物置きや物干しとして利用できます。ちなみに、非伸縮性のアクセサリーコード等ではなくあえてショックコードにしたのは、瞬間的な負荷を逃がすことができるため、シェルター本体やポールへの影響が少ないように思ったから。これはなんとなくレベルの話であり、なんの検証もしてません。
やはり結露はかなりのもの。モスキートネットがあるお陰で体に直接降り注ぐことは少ないように感じたが、気のせいかもしれない。
おはようございます。ぐっすり眠って寝起きは良好。お天気もばっちりです。
SHOW-YAの朝ごはん。マルちゃん正麺醤油味、ドリップコーヒー。
揚げせんべいを投入するとザクザクとした食感と揚げ玉的な旨味がプラスされてバッチグー。
Fくんの朝ごはん。カレーリゾッタ、ココア。そして、昨日の朝まではドーナッツだったもの。
さらば雲取山荘。またビール飲みに来るぜ。
ふたりともピストン嫌悪症を患っているため、少しでも往路とは違うルートになるよう山頂を巻く道を選択。これが正解。とても気持ちよかった。
おまえら近づいても普通にいるよね。少しはビビらんかい。
宣材写真の撮影会。
七ツ石小屋で一服。ドライマンゴーめっちゃうまい。後ろで神主さんの動きをしているテロリストは、虫にたかられているFくんです。
下山を再開。名残惜しくはあるが、もはや頭の中は晩ごはんと温泉のことばかりである。
下山完了。おつかれさまでした。
車で『道の駅たばやま』へ。おなかぺこぺこやで。
揚げたてのかりんとうでソフトクリームをすくって頂くとこれまた絶品。なにこれ。道の駅たばやま、めっちゃポイント高い。ごちそうさまでした!
今回もやはり食道楽の旅になってしまいましたね。個人的に試してみたかったコット泊も大成功。よほどシビアな山行でない限り、今後は定番装備として安心して運用していけそうです!楽しかったー!