セカンドギア店長のSHOW-YAです。先日『ヘリノックス』の『ライトコット』を購入したのですが、想像以上の寝心地の良さに、最近は毎晩コットで眠っております。これは山でも使うしかない。決定です。
現在のSHOW-YAのテントは自立式ダブルウォール(ファイントラック カミナドーム1P)。コットを組み合わせればボトムに穴が開くことは必定。つまり、新たな幕が必要です。
コーディネートの参考にするべく、同じをことを実際に試みた先人がいないかグーグル先生に訊いてみたのですが、これがなかなか見当たらない。『ベースキャンプとしてなら山でも使えそう!』『キャンプ場で使ってみました!』っていうブログはいくつかあったけど…実際に山行で使用した人は見当たりませんでした。まぁそりゃそうだ。多少の『寝心地』を得るために、多大な『装備の重量化』と『財布の軽量化』が発生するなんて、割に合わないことは明白。たとえ思いついたとしても普通は実行しません。誰かのコーディネート丸パクリ作戦はあえなく失敗。仕方がない、自分で考えるとします。
底がない幕となるとツェルト、タープ、フロアレスシェルターあたりが候補になりますね。あとは自立式テントのファストピッチ運用(フットプリントなら多少小穴があいても無問題)、ビビーサックをコットの上に設置する、とか。
自立式テントは、たとえファストピッチであっても、コットと組み合わせるにはさすがに重すぎます。
ツェルトやビビーサックは軽量ですが居住性が犠牲になります。
タープは軽量・快適ですが耐風性に難あり。キャンプ場や森林限界以下のテン場では快適そうですが稜線上のテン場などでは難しい。
結局フロアレスシェルター一択となり、行き着いた先が『フリーライト』の『Mガイド ヒマラヤ』です。重量たったの約540g。居住性・耐風性に優れ、設営も超簡単とのこと。ちなみに『Mガイド ヒマラヤ』は完全受注生産。2-3週間くらいはみておきましょう。ちなみに僕は高幡不動のneroで注文しました。OTKさんお世話になりました。
さて、『Mガイドヒマラヤ』をneroで受け取った翌日。早速近所の公園で試し張りをしてきました。 ※詳しい設営手順は、フリーライト公式サイトのとってもわかりやすい動画をご覧ください。
ヒマラヤはスカート付きで、強風でも安心感があります。 ※詳しいレビューはBBGさんのとっても詳しい記事をご覧ください。本記事では、主に『ライトコット』と『Mガイドヒマラヤ』の組み合わせについて言及したいと思います。
みてみて、中めっちゃ広い。大人2人が余裕で眠れますし、高さも十分で問題なく胡坐かけます。『ライトコット』を設置したところ、狙い通りポールの間にジャストフィットでした。今回は外で組み立ててから差し込みましたが、幕内が広いので、悪天候時は幕内で組み立てをすることも十分可能ですね。
個人的に、フロアレスシェルターで最も心配なのが虫。SHOW-YAは虫がかなり苦手。小さい頃カブトムシを見てガチで怯えていたくらい苦手。蚊帳は必須です。今回は『シートゥーサミット』の『ナノモスキートネット・シングル』をセレクトしました。非常に軽量。また、裾をゴムで絞れるため、コットと組み合わせる分にはペグダウンも不要です。
コットを端に寄せれば荷物を置くにも煮炊きをするにもめちゃくちゃ広いスペースが出来ますし、中央に設置すれば結露に触れにくくすることも出来ますね。
ちなみにコットには断熱性が全くありませんので、夏場の平地以外は背中がめっちゃ寒いです。オススメの対策は『SOL』の『エマージェンシーブランケット』。約80g。コット全体に巻きつけることで、アルミ蒸着面が上下2箇所発生し、コット内部にも多少の空気層が出来てなかなか暖かい。また、伸縮性のあるポリエチレン素材のため、コット自体の寝心地も損ないません。当然ボトム側に小穴は開きますが、値段も安いしコット泊専用品と思って一つ買っちゃいましょう。3シーズンはこれで戦えると思います。
■今回のコーディネート(3シーズン想定)
・ヘリノックス ライトコット: 約1200g
・フリーライト Mガイド・ヒマラヤ: 約540g
・シートゥーサミット ナノモスキートネット・シングル: 80g
・SOL エマージェンシーブランケット: 80g
○合計: 約1900g ※トレッキングポールはいずれにせよ携行するものということで考慮しません。
■通常のテント泊装備(3シーズン想定)
・ファイントラック カミナドーム1P: 約1130g
・サーマレスト エックスライト レギュラー: 約350g
・タイベック(フットプリント代替): 約150g
○合計: 約1630g
その差、たったの270g。テントの居住性や安心感を損なうことなく快適な『寝心地』が約束されるとなれば、この程度の重量増は十分許容範囲ではないでしょうか。近々アクチュアルで使用してみたいと思います。楽しみです!
(そもそも、酔狂なコット泊を諦めれば、Mガイド・エックスライト・エマージェンシーブランケット敷で1kg切れるのか…Mガイド恐るべし…)
Pingback: 【Freelight×Helinox】雲取山 1泊2日コット泊の旅 【カンパニーハイク】 | 登山用品・アウトドア用品専門 高価買取 適正販売 セカンドギア【2ndGear】